BRIDAL EPISODE レキシアブライダルエピソード

 Episode13.

親父、ありがとう。息子よ、おめでとう。

2011.08.17 | 大阪心斎橋店


ご結婚を控えた若いカップルのお客様がご来店されました。紳士用モデルをご覧になっていらっしゃいますので、始めは“彼への結納返しかな?・・・”と思いました。ご試着をお勧めいたしますと、「いえ、僕ではなく、父へ贈ろうと思いまして・・・」とのこと。お話を伺いますと、お父様は来年、還暦をお迎えになるそうです。「父は若い頃からロレックスを愛用しているのですが、還暦を迎えますし、僕も結婚することになりました。それで、今まで育ててくれた感謝の気持ちを込めて、新しいロレックスをプレゼントすることにしたんです・・・」と彼。

数多くのモデルの中からお二人が選ばれたのは、シンプルな文字盤のデイトジャストでした。いつまでも飽きのこないデザインと時刻がひと目で分かる視認性の良さに、還暦をお迎えになるお父様への思いやりを感じました。裏蓋の刻印には「感謝」の文字を。彼は結婚式当日に、この時計をサプライズのプレゼントとしてお父様に贈る計画であることを、そっと教えてくださいました。「親父、喜んでくれるかなぁ・・・」。そんなドキドキしたお二人のお顔が心に残りました。

それから数週間後、贈られた時計のブレスレットのサイズ調整に、お二人と彼のお父様がご来店されました。お父様のお顔を見た瞬間、私は驚きました。なんと、お父様は数カ月前に長くご愛用されている時計のオーバーホールでご来店されたお客様でした。親から子へと受け継がれるロレックスの価値を改めて実感。しかし、驚きはそれだけではなかったのです。

サイズを調整の間、ご家族は結婚式当日の出来事をお話ししてくださいました。「披露宴ですごいサプライズがあったのです。司会の方が“ここで新郎から感謝の気持ちを込めて、お父様へプレゼントがございます!”ってアナウンスしますよね。それから僕は父に時計を手渡したのですが、父の顔があまりに驚いているので、これはちょっと変だなと思ったのです・・・」。それもそのはず、実はお父様もご子息への結婚記念に、長年ご愛用されていたロレックスを披露宴で贈ろうと、ご用意されていたのでした。「私が愛用してきたデイトジャストは、息子の誕生を記念して購入したものなんです。いつか息子が結婚する日に譲ろうと思って、大切に使い続けてきたんですよ・・・」と照れくさそうなお父様。数カ月間のオーバーホールも、万全のコンディションで譲るための準備だったとのこと。子供の幸せを願う心、親への限りない感謝。ふたつの想いがふたつの時計を通じて、結ばれ、時を刻んでゆく。その素晴らしさに震えるような感動を覚えました。

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